
がま口開閉が特徴のダレスバッグ。
クロムエクセルレザーを使用してリュックタイプでお仕立てしました。

背中に存在感があるサイズ感。
元々お使いのリュックを、〈茶芯レザー〉で作れないか?と当方にご相談から制作の流れになりました。
昨今人気の茶芯レザー。
レッドウィングのブーツをイメージしてもらえると分かりやすいですが、
茶色に染めた下地革に表面を黒などで塗装した革で、使い込んでいくと表面の黒がだんだん薄れて下地の茶色が見えてくる。という独特なエイジングを魅せてくれる革で、ヴィンテージレザー愛好家などに好まれています。
今回は内縫いから返す工程が入るため、ある程度柔軟性がある素材が良かった為、茶芯レザーの中から“クロムエクセル”を選択しました。
シェルコードバンなどで知られる〈ホーウィン社〉1905年創業のアメリカの老舗タンナーです。
その中でもコードバンと双璧をなす“クロムエクセル”は、オイルがしっかりと入っているのが特徴で、革を裏側から指で押すと白くなりオイルが移動しているのが分かります。(これを“プルアップ”といいます)
そんな素材の拘りから始まった今回のオーダー制作。
形もダレスタイプという所で設計も複雑です。今回はお使いのバッグをご提供頂き、口枠と口枠錠前を再利用して進めていきました。
顔となるフロント部分のデザインは、茶芯レザーを引き立たせる為にポケットなどは付けずすっきりとさせています。
内装はピッグスエードのライトブラウン。茶芯レザーとの相性よい配色になっています。

ポケットは細かくお打合せしながらサイズや位置などを設計していきました。

リュックストラップはウレタンクッション材を仕込んだタイプで肩への負担を軽減。長さ調整はバックルで剣先が邪魔になるのを防ぐために、剣先のない巻き込みタイプにしています。
両サイドにある外ポケットも小物など収納できて便利です。
リュックストラップ前面にカラビナDカンを取り付けて、ちょっとした物を引っ掛けれるようにしています。
今回は手持ちがメインではない為、持ち手はライト構造のタイプを採用。

底鋲付き。
オーナー様の拘りが詰まった一本へと仕上がりました。







