こんにちは、Hasです。
ECサイトリニューアルに伴って“Has”のご紹介とブランドのこれまでの歩みを簡単にご説明したいと記事にしました。
ご興味のある方は読んで頂けたら幸いです。
Has=HIDA arts & simplicity
“HIDA”は前身の屋号でその設立から数えると2023年でちょうど10年になります。
幼少期より手を動かす事に興味があったデザイナー兼職人の私が、専門学校で洋服づくりを学んだ後に、生地よりも永く残る素材でものづくりをしたいと入った革ものづくりの世界。
福岡の革製品製造メーカーの製造部〜企画部を経て、その在籍中からより技術を高める為、学び出した手縫い鞄のアトリエに約7年間師事した後に、ビスポーク鞄ブランドとしてスタートしたのが、あだ名からとった“HIDA”になります。
“arts & simplicity”は、“芸術と質素”。
日本人特有の美意識である“侘び寂び”を日本以外の国の方々に説明するのに的を得ているのではないか?という解釈で表現した言葉です。
私自身の様々な人との出会いや学び、そして幼い頃より触れてきた文化などから形成されたアイデンティティの中で外せない、この“侘び寂び”という概念をブランドのものづくりの根幹に置きたいという想いが込められています。
コンセプトは、
〜“包む”コト。〜
をテーマとし、素材の風合いを味わってもらうためのデザインや仕立てを心掛けています。
また、レザーアイテムは、使い込んで味わい深く育てていってもらう事が本質だと考えています。
永く愛用してもらえるモノを作り、それを伝える事で一役を担っていきたいというのが私共の想いです。
コンセプトについて詳しくはこちら
2013年に立ち上げたHIDAは、個展や百貨店・イベントなどの出店、ご紹介などによるパーソナルオーダーメイドや店舗や企業の備品(飲食店のメニューカバーやホテルのルームキーホルダー等)の制作、他社ブランドの技術コンサルティング(開発・技術指導等)などで活動してきました。
↑フルオーダーの錠前ブリーフケース
↑メニューブック、トレイ、伝票ホルダーなど
↑店舗のロゴを立体レリーフにした店内サイン
2022年7月に屋号HIDA→株式会社Hasを設立し、同年11月に福岡市中央区薬院にアトリエ&ギャラリーを開設、アトリエでの制作・展示・販売の傍ら他社革製品ブランドの生産本部顧問も行っております。
これまでのHIDAが、クライアントのご要望等にお応えするオーダーメイドという形でものづくりをしていたのに対して、Hasとしては自身が良いと思ったモノを発信する事で、何か共感して頂けたり、メッセージとなってくれるようなものづくりをしていくことを軸として準備を進めてきました。
ブランドとしてのHasは、これまで培った技術や知識・経験を活かした永く使えるお仕立てを基盤に、私の趣向である古物や民藝品など今まで見て触れてきた物から吸収されてきた世界観を表現し、ユーザーとなるお客様にとってレザーアイテムという“パートナー”として10年20年と永く使い込んでもらえるものづくりを目指しています。
またHasの活動を通して、我々自身が“モノ”を“つくる”ことで学び続けさせてもらっている“物や事の大切な部分”。まだ学びの途中ではあり、考え方や価値観の変化は経ていきながらですが、その時の私たちなりにこれらの“本質”を伝えていていく事が、社会に対して小さな一つのメッセージになればと思っております。
色々と書き殴りましたが、Hasの展開する作品に対して何か感じるものがあれば、ご質問なりお声をかけてみて下さい。
私たちなりに精一杯お応えいたします。
不器用ですがものづくりには向き合っている私共を今後ともよろしくお願い申し上げます。
2023年6月吉日
株式会社Has
代表取締役 日髙 聡生